現代語訳

・(アマテルは続けた)
・「アメノカミ(オモタル)は代嗣がなかったため、政が尽きた
・故に天(中央政府)はイサナギはこのように詔した
 ・『トヨアシハラ(豊葦原)には千五百秋瑞穂の田がある故、汝が行って所領とせよ』
・こうしてイサナギは経と矛を授けられた
 ・経はヲシテ(法)、矛はサカホコ(警察力・武力)であった
・二尊はこれを用いて葦原にオノコロ(和し恵む努力の結晶=秩序を得た世界)を得た
 ・そして、ヒカタミから此処に下って八尋殿と中柱(宮居と都)を建てた
 ・ここを中心に国々を巡って恵みを為せば、オオヤシマ(中心部)に真のトノオシヱ※が広まった」

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用語解説

・トノオシヱ:"調和と秩序"の教え・道徳

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原文(漢字読み下し)

・天(あめ)の尊(かみ) 嗣無(つきな)く政(まつり)
・尽(つ)きんとす 故(かれ)イサナギに
・宣給(のたま)ふは 豊葦原(とよあしはら)の
・千五百秋(ちゐもあき) 瑞穂(みつほ)の田(た)あり
・汝(なんち)行(ゆ)き 領(しら)すへしとて
・経(と)と矛(ほこ)と 授(さつけ)け賜(たまわ)る

・経(と)はヲシテ 矛(ほこ)は逆矛(さかほこ)
・二尊(ふたかみ)は これお用(もち)ひて
・葦原(あしはら)に オノコロお得(ゑ)て
・ここに下(お)り ヤヒロの殿(との)と
・中柱(なかはしら) 立(た)てて回(めく)れは
・央州(おおやしま) 通(とふ)るまことの
・調(と)の教(をし)ゑ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります