ミカサフミ序文 クニナツが展ぶ:オオタタネコの署名【4】
現代語訳
・ミカサ文を捧げたことで、ミワの臣(タタネコ)は道を褒めて このように語った
・「天地も開けば、上下も陰陽も分かれて日も月も生まれた
・されば、コヨノホシ※(九曜の星)も、アメトコタチ※とワノソヒカミ※(地の十一神)も生まれる
・また、ウマシアシガイヒコチ神※やクニトコタチ※の代になれば、ミホカミ※が生まれて司った
・また、フタハシラ※(二柱・二尊)はトホコノミチ※を以って政を執った
・また、アマテル神※の代にはヤタノカガミを創り、ミクサノカンダカラ(三種神宝)が成った
・その三種の内、経は天の御孫に授けた
・また、ヤマトを治める御鏡はコヤネ※に授けてカミノムネ(陽陰の本源)とした
・また、矛はホコノミナモト(社会秩序の源)たるヲコノカミ(クシヒコ※)に授けられた
・しかし、道も諸家によって違ってくる
・そこで、ホツマ文(ホツマツタヱ)を著す時にアツタ神(ヤマトタケ)は このように告げられた
・『君(景行天皇)には"橘御機(カグミハタ)"を押させ給え
・また、鏡臣(オオカシマ)は御笠山の麓社(春日大社)に文を捧げよ』
・そして、私も(ホツマ文を)捧げれば、君からこのような詔があった
・『ミクサノミチが具わって、今 幸を得た』
・故に各々上祖を祀るべし、穂末まで栄える その道はミカサ文である
・そして、アマテラス神(中央政府の総帥)より授かった道奥の文を敬い、共に奉る」
・ヲオミワの臣のタタネコが、齢234歳の時に謹みを述べて添えるハナヲシ(餞押)
用語解説
・コヨノホシ:天に還って星となったモトモトアケ(元の元、即ち大元)の九尊を指す
・アメトコタチ:天の先駆者、もしくはミナカヌシとト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メの8神を指す
・ワノソヒカミ:人の衣食住を守る11神(キ・ツ・ヲ・サ・ネ + ア・ミ・ヤ・シ・ナ・ウ)を指す
・ウマシアシガイヒコチ神:人の衣食住を守る神の総称(ワノソヒカミと同義)
・クニトコタチ:世にまだ男女の性別が無かった世代の独り神の総称。地の先発者、地の先駆者(いくつかの意味がある)
・ミホカミ:陽陰(男女)の区別がなく、一体で両性を持ち合わせる独り神を指す
・フタハシラ:イサナギ・イサナミを指す
・トホコノミチ:"調和と秩序の実現を成すための法と警察力"を指し、三種宝は これを表す物と捉えられる
・アマテル神:イサナギ・イサナミの子であり、『記紀』でいうアマテラスに当たる。日月(太陽・太陰)の顕現と見なされる
・コヤネ:春日殿(ヰチヂ)とアサカヒメの子で、カントミ(イセの道の教人)となる。『記紀』でいうアメノコヤネに当たる
・クシヒコ:オホナムチとタケコの長男で、初代コトシロヌシ。『記紀』でいうコトシロヌシだが、オオクニヌシの要素も持つ
原文(漢字読み下し)
・ミカサ文(ふみ) 捧(ささ)け給(たま)ふお
・ミワの臣(とみ) 道(みち)褒(ほ)め曰(いわ)く
・天地(あめつち)も 開(ひら)けて上下(かみ)も
・陰陽(めを)も分(わ)け 日(ひ)も月(つき)も生(な)り
・九節(こよ)の星(ほし) アメトコタチと
・地(わ)の十一(そひ)も アシガヒヒコチ
・トコタチの 代(よ)は陰陽神(みほかみ)
・二柱(ふたはしら) 政(まつ)る経矛(とほこ)の
・道(みち)あれと アマテル神(かみ)の
・ヤタ鏡(かかみ) 創(つく)り三種(みくさ)の
・神宝(たから) 天(あめ)の御孫(みまこ)に
・経(と)お授(さつ)け ヤマト治(をさ)むる
・御鏡(かかみ)は コヤネに授(さつ)く
・神(かみ)の宗(むね) 矛(ほこ)の源(みなもと)
・皇籠(をこ)の尊(かみ)
・然(しか)れと道(みち)も
・諸家(もろいゑ)に 仕(つか)さ違(たか)えは
・ホツマ文(ふみ) 著(あらわ)す時(とき)に
・アツタ神(かみ) 告(つ)けて君(きみ)には
・橘御機(かくみはた) 押(を)させ給(たま)へは
・鏡臣(かかみとみ) 麓社(ふもとやしろ)の
・文(ふみ)捧(ささ)く 我(われ)も上(あ)くれは
・御言宣(みことのり)
・三種(みくさ)の道(みち)の
・具(そな)わりて 幸(さち)得(ゑ)る今(いま)と
・宣給(のたま)えは 各々(おのおの)上祖(みをや)
・祭(まつ)るへし 穂末(ほすえ)栄(さか)える
・その道(みち)は ミカサ文(ふみ)なり
・和照(あまて)らす 神(かみ)より授(さつ)く
・道奥(みちのく)の 文(ふみ)敬(うやま)いて
・共(とも)に捧(ささ)けつ
・ヲオミワの タタネコか歳(とし)
・二百三十四(ふもみそよ) 謹(つつし)み展(の)へて
・添(そ)える餞押(はなをし)
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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