現代語訳

陽陰二尊(イサナギ・イサナミ)の詔により、このような神が定められた
 ・一兄の名は、ウツロヰの神
 ・次の名は、シナトベの神
 ・三つの名は、カグツチの神
 ・四つの名は、ミヅハメの神
 ・五つの名は、ハニヤスの神
 ・六つの名は、ソロヲヲトシ(繁大年)の力を守るヲヲトシ神※と称える
 ・七名は水埴の基を領すスベヤマズミの神となる
 ・八妹の神は、火の鎮めタツナミ(立浪)を治めるタツタヒメ
 ・各々は御名を賜って日夜見神を助けるヤマサ神となった

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用語解説

・ヲヲトシカミ:ヤマサの第六の神で、豊穣を司る(オオトシクラムスビとは異なる)

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原文(漢字読み下し)

・陽陰二尊(あめふたかみ)の
・御言宣(みことのり) これに賜(たま)わる
・一兄(ひゑ)の名(な)は ウツロヰの神(かみ)

・次(つき)の名(な)は シナトベの神(かみ)
・三(み)つの名(な)は カグツチの神(かみ)
・四(よ)つの名(な)は ミヅハメの神(かみ)
・五(ゐ)つの名(な)は ハニヤスの神(かみ)
・六(む)つの名(な)は 繁大年(そろををとし)の
・力(ちから)守(も)る ヲヲトシ神(かみ)と
・称(たた)えます 七名(な)は水埴(みな)の

・基(もと)領(し)ける スベヤマズミの
・神(かみ)となる 八妹(やおと)の神(かみ)は

・火(ほ)の鎮(しつ)め 立浪(たつなみ)治(をさ)む
・タツタ姫(ひめ) 各々(おのおの)御名(な)を
・賜(たま)わりて 日夜見(ひよみ)お守(まも)る
・ヤマサ神(かみ)なり

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります