現代語訳

・(トヨケは続けた)
 ・「餅を左右に置けば、底に噴き立つのがハツヒカセ(春一番)であり、これがカミカタチ※である
 ・"タ"の嘗(タ元神の守)は、3陽の天(サキリ)を受け、2月中頃の春分より3陽を陰に和合して1陰3陽と成す
  ・よって、人草(民)を和して育たせる、これをイトイウ(3陽を表す紐の結び方)というぞ
 ・3月の初め、桃や柳に酒を盛り、ヒナマツリにはヱモキモチを以って祝う
  ・民は苗代に種を撒き、3月中頃より陽炎が立ち苗を生え育たせる」

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用語解説

・カミカタチ:ここでは"神霊が形をとった姿"を指す

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原文(漢字読み下し)

・餅(もち)左右(まて)に 底(そこ)に噴(ふ)き立(た)つ
・初日(はつひ)風(かせ) これ神形(かみかたち)

・タの嘗(なめ)は 三陽(みう)の天(あめ)お受(う)け
・二月(きさらき)の 中(なか)より三陽(みう)お
・陰(め)に和(やわ)せ 人草(ひとくさ)育(そた)つ
・糸遊(いという)そ

・三月(やよい)の初(はし)め
・桃(もも)・柳(やなき) 酒(みき)雛祭(ひなまつり)
・蓬餅(ゑもきもち) 民(たみ)苗代(なわしろ)に
・種(たね)お蒔(ま)く 三月(やよい)中(なか)より
・陽炎(かけろ)ひて 苗(なえ)生(お)い育(そた)つ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります