現代語訳

・(景行)52年(上鈴839年)
 ・5月28日、后(内宮)のイラツヒメが神となった
  ・この葬儀のミオクリノリ(神送り法)はアツタノリであった
  ・オホタンヤワケは御食を炊き、チリヒルメシとしてヒラテに盛り、ヌノオシヒメに頂かせた
  ・神逝では、タンヤワケを先駆に姫御子・スケ・内侍・乙下・青侍ら総勢30人が添った
  ・次に元元明の八色幡を奉らせ、神宣四十八(アワウタ)を分けて書き留めさせた
  ・また、タテモノとしてクモニカケハシ・カスミニチドリ(雲に懸橋・霞に千鳥)を吉備の家臣が持ち並んだ
  ・また、吉備・播磨の兄弟のタケヒコは、ヨハキシ(白斎鳥の尾羽)を持って左右に並んだ
  ・また、御柱は内宮の臣が神輿の前で持ち、御子らはミヲスエ(神尾末)を担った
  ・そして、御使人は現し日の臣(天皇の代行)であるが故に輿に乗り、諸に送られた
 ・7月7日、ヤサカイリヒメが内宮となった

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・五十二年五月(ゐそふほさつき)
・二十八日(すえやか)に 后(きさき)イラツ姫(ひめ)
・神(かみ)となる 神送(みおく)り法(のり)は
・アツタ法(のり)

・オホタンヤワケ
・御食(みけ)炊(かし)き 塵放(ちりひ)る飯(めし)と
・盛(も)る平宛(ひらて) ヌノオシ姫(ひめ)に
・頂(いたた)かせ 添(そ)ふタンヤワケ
・先駆(さきかり)に 次(つき)は姫御子(ひめみこ)
・スケ・内侍(うちめ) 乙下(おしも)・青侍(あおめ)ら
・三十人(みそり)添(そ)ふ 次(つき)元々(もともと)の
・八色幡(やいろはた)

・神宣(かみのと)四十八(よそや)
・分(わ)け染(そ)めて 吉備(きひ)の家臣(いゑとみ)
・持(も)ち並(な)ふ 奉物(たてもの)雲(くも)に
・懸梯(かけはし)と 霞(かすみ)に千鳥(ちとり)
・吉備(きひ)・播磨(はりま) 兄弟(ゑと)のタケヒコ
・世掃(よはき)しお 左右(まて)に並(な)ひて
・御柱(みはしら)は 内宮(うちみや)の臣(とみ)
・神輿(みこし)前(まえ) 御子(みこ)は神尾末(みをすえ)
・御使人(をしかと)は 現(うつ)し日(ひ)の臣(とみ)
・輿(こし)に乗(の)る 諸(もろ)送(おく)りけり

・七月七日(あふみなか) ヤサカイリ姫(ひめ)
・内(うち)つ宮(みや)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります