現代語訳

・(アマテルは続けた)
・「逆矛によって討ち治めるため、逆矛も宝なのである
 ・かつて、イサナミはこう言った
  ・『反れて誤れば、日々に千頭(千頭=1000人の臣司)を殺す』
 ・対して、イサナギはこう言った
  ・『良かった、なれば反らせずに千五百頭(1500人の臣司)を生もう』
・こうした経緯でイサナギは調の道を生んだ
 ・そして、調の道によって治まった1500村は大年の瑞穂(多大な収穫成果)を得ることが出来た
・ヒカシラ(日の昇る方角)は"ヒタカミ(東の方角)"からである
 ・調の教えによって治まった村はヤスクニのチヰモムラ(1500村)と言い、そこには皆 頭(司)がある
 ・今、これらを合せて3000守が治めている
 ・天地が離れて遠かったのなら、守が私立することだろう(例:オホナムチが治める出雲)」

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・逆矛(さかほこ)も 討(う)ち治(をさ)む故(ゆえ)
・宝(たから)なり イサナミ曰(いわ)く
・誤(あやま)たは 日々(ひひ)に千頭(ちかうへ)
・殺(ころ)すへし イサナギ曰(いわ)く

・麗(うる)はしや 千五百(ちゐも)の頭(かふへ)
・生(う)まんとて 生(う)みて教(をし)ゑる
・調(と)の道(みち)お 受(う)けて治(をさ)むる
・千五百村(ちゐもむら) 調(と)の道通(みととほ)り
・大年(おおとし)の 瑞穂(みつほ)得(ゑ)るなり

・日上(ひか)し所(ら)は 日高(ひたか)みよりそ
・治(をさ)まりし そのヤス国(くに)の
・千五百村(ちゐもむら) 皆頭(みなかうへ)あり

・今(いま)これお 合(あ)せて三千(みち)の
・守治(かみをさ)む 天地(あめつち)離(さ)りて
・遠(とお)けれは 私立(わたくした)つる

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります