現代語訳

・(アマテルは続けた)
 ・「埴は空を受けて穢(濁った)のものは石となり、清(純)のものは珠(宝石類)となった
 ・山に空が通った時には、粗金の亜鉛・錫・鉛が成った
 ・また、清い埴は、果黄金(金)、精白金(銀)と成り、濁った埴は赤金(銅)や果黒金(鉄)となった
 ・それは木の特徴と同じく、萩は黄、桐は白、檜は黄赤、栗は黒、というように色で分けられる
 ・こうした粗金は、タタラ※フイゴ※で熱し溶かして精錬するのだ」

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用語解説

・タタラ:加熱や焚火などの意味がある(参考:踏鞴製鉄
・フイゴ:勢いづける装置(参考:

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原文(漢字読み下し)

・埴空(はにうつほ) 受(う)けて穢(は)は石(いし)
・清(すか)は珠(たま)

・山(やま)に空(うつほ)の
・通(とほ)り成(な)る 粗金(あらかね)のアワ
・錫(すす)・鉛(なまり) 清(すか)は果黄金(きかね)
・精白金(ししろかね) 泥(うひ)に赤金(あかかね)
・果黒金(はくろかね)

・それ榛(き)は黄(き)に
・桐(きり)は白(しろ) 檜(ひのき)は黄赤(きあか)
・栗(くり)は黒(くろ)

・出(て)る粗金(あらかね)を
・タタラ為(な)し 吹子(ふいこ)に錬(ね)れよ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります