現代語訳

・アマテル神はヤスクニ宮から8万年を経てコヱウチ(輪の中心)のイサワノミヤ※に座した
 ・このとき、御子のオシホミ※ヒタカミ※タカノコフ※にて国を治めた
 ・また、孫のクシタマホノアカリ※はカグヤマのアスカノミヤに座した
・また、(ホノアカリの)弟のニニキネ※はニイタ(新領地)を開拓して、ニハリノミヤにて18万年座した
 ・新民が増えて名も高くなれば、ハラミの宮(ハラアサマミヤ)にて民を治めた
 ・これにより、遂にシワカミホツマ※が成り、以来60万年の御代を治めればイカツチワクルイツノカミ※と称えられた

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用語解説

・イサワノミヤ:イセに存在したとされるアマテル神の宮居
・オシホミ:アマテル神とセオリツヒメの御子であり、『記紀』でいうオシホミミに当たる
・ヒタカミ:現在の仙台辺りに存在したと推定される古代の王国で、オシホミの代にヒタカミに遷都した
・タカノコフ:オシホミの代の首都を指し、病弱なオシホミに代わってタカギが政を執った
・クシタマホノアカリ:オシホミの長男で『日本書紀』でいうアマテルクニテルヒコホノアカリ(九段一書 八)に当たる
・ニニキネ:オシホミの二男であり、『記紀』でいうニニギに当たる
・シワカミホツマ:天のタカマに対する"地上のホツマ(日が昇る場所)"を指す。または"この世の大調和"を指す
・イカツチワクルイツノカミ:ニニキネの功績を讃える尊称

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原文(漢字読み下し)

・八万年(やよろとし)経(へ)て
・還内(こゑうち)の イサワの宮(みや)に
・御座(をわ)します 御子(みこ)オシホミは
・ヒタカミの タカの首(こう)にて
・国(くに)治(おさ)む  孫(まこ)ホノアカリ
・カグヤマの アスカの宮(みや)に
・御座(をわ)します

・弟(おと)ニニキネは
・新治(にいた)成(な)す ニハリの宮(みや)の
・十八万年(そやよろ)に 新民(にいたみ)増(ふ)ゑて
・名(な)も高(たか)き ハラミの宮(みや)に
・民(たみ)を治(た)し 遂(つい)に地上(しわかみ)
・ホツマ成(な)る 六十万年(むそよろとし)の
・代(よ)を領(し)りて 雷(いかつち)別(わ)くる
・逸(いつ)の尊(かみ)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります