現代語訳

・その後、ヤマトタケは足が傷付いたことを悟った
 ・そのため、尾張に帰ってもミヤズヒメの家に入らず、伊勢街道を通ってオヅノヒトマツ(尾津の一松)に到った
 ・ここは昔、ホツマ下りの御饗の時に解き置いた剣を、松の根元に置き忘れた場所であった
 ・それが今でも残っていたので、これを褒めるアケウタを歌った
  ・『置忘れど 直に迎える 一つ松 あはれヒトマツ 人にせば 衣着せましょう 太刀佩けましょう』
  ・(置き忘れてもそのまま迎える一つ松、この健気なヒトマツを人にして、衣を着せて、太刀を佩かせてやりたいものだ)

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・御足(みあし)傷(いた)むお
・やや悟(さと)り 尾張(おはり)に帰(かえ)り
・ミヤツ姫(ひめ)の 家(ゐゑ)に入(い)らすて
・伊勢(いせ)の道(みち) 尾津おつ)の一松(ひとまつ)
・これ昔(むかし) ホツマ下(くた)りの
・御饗(みあえ)時(とき) 解(と)き置(お)く剣(つるき)
・松(まつ)の根(ね)に 置(お)き忘(わす)れしか
・永(なか)らえり 故(かれ)に上(あ)け歌(うた)

・置(お)忘(わす)れと 直(たた)に迎(むか)える
・一(ひと)つ松(まつ) あはれヒトマツ
・人(ひと)にせは 衣(きぬ)着(き)せましお
・太刀(たち)佩(は)けましお

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります