現代語訳

・(景行)18年(上鈴805年)
 ・7月4日、ツクシチノチ(築後)のタカダミヤのオオミケ(大木)が倒れた
  ・この大木の長さは970丈(約2.93km)であった
  ・このため、この往来の時に歌が歌われた
   ・『アサシモの 神木の棹橋 前つ君 礼渡らすも 神木の棹橋』
   ・(阿蘇島の神木の棹橋は、身分の高い君ですら畏れされて渡らせる、故に神木の棹橋なのであろう)
  ・君が この神木について問えば、それに翁が答えた
  ・「この神木はクヌギです、倒れる先には朝日翳とキシマネの夕日翳があるという、阿蘇山を覆う神の木であります」
  ・これにより、国の名をミケ(三池)と名付けた

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・七月四日(あふみよか) 筑紫州後(つくしちのち)の
・高田宮(たかたみや) 大木(おほみけ)倒(たお)れ
・木(き)の長(なか)さ 九百七十丈(こもなそたけ)そ
・百踏(ももふ)みて 往(ゆ)き来(き)に歌(うた)ふ

・アサシモの 神木(みけ)の棹橋(さおはし)
・前(まへ)つ君(きみ) 礼(いや)渡(わた)らすも
・神木(みけ)の棹橋(さおはし)

・君(きみ)問(と)えは 翁(をきな)の曰(いわ)く
・歴木(くぬき)なり 倒(たお)れぬ先(さき)は
・朝日翳(あさひかけ) 杵島峰(きしまね)にあり
・夕日翳(ゆうひかけ) 阿蘇山(あそやま)覆(おお)ふ
・神(かみ)の木(みけ) 国(くに)もミケとそ
・名付(なつ)けます

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります