現代語訳

・(アマテルは続けた)
・「妻が居ても代嗣が無く、得たいと思えば"アグリ※"を知るべし
 ・朝日の潤を身に受けてヨルナミと共に巡れば、陽が先に陰を包む
 ・なれば陰は狭められ、遂に穂末が派せ出でてシヂ(男根)と成る
 ・ヲの始めが男子を生む、これ"アグリ"である(陽が陰に勝ると男子となる)
・女子は先に月(陰)が宿り、後に日(陽)を招く
 ・なれば陰が早く回って陽を堤、シヂは成らずにタマシマ(女陰)を角に掘る
 ・これがメの始め、女子が生まれる仕組みである
・男子が欲しければ"アグリ"を成せ、そうすれば我が霊を添えて得させよう
 ・陽陰照る地(月日が照らす地)は、我が神霊が在ると知るべし」

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用語解説

・アグリ:陽が陰に勝ることを指す

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原文(漢字読み下し)

・たとえ女(め)あれと
・代嗣(よつき)なく 得(ゑ)んと思(おも)はは
・あくり知(し)れ

・朝日(あさひ)の潤(うる)を
・身(み)に受(う)けて 子宮(こみや)に在(あ)れは
・夜潤波(よるなみ)と 共(とも)に回(めく)れと

・陽(を)は先(さき)に 陰(め)を約(つつ)む故(ゆえ)
・狭(せは)められ 遂(つい)に穂末(ほすゑ)の
・派(は)せ出(い)てて 充(みと)りシヂ成(な)る
・男(を)の始(はし)め これ男(を)の子(こ)生(う)む
・あくりなり

・女(め)の子(こ)は先(さき)に
・月(つき)宿(やと)り 後(のち)日(ひ)お招(まね)く
・陰(め)は早(はや)く 陽(を)は約(つつ)まれて
・シヂ成(な)らす 玉島角(たましまかと)に
・彫(いゑ)りなす これ女(め)の始(はし)め
・女(め)の子(こ)生(う)む

・男(を)の子(こ) 欲(ほ)しくは
・あくりなせ 我(わ)か霊(み)お添(そ)ゑて
・得(ゑ)さしめん 陽陰(あま)照(て)る地(くに)は
・我(わ)か神霊(みたま) ありと知(し)るへし

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります