ホツマツタヱ11文 三種譲り承けの文:オシホミミへの十二后【2】
現代語訳
・オシホミミは遷都の前年にケタツボを慕って御幸をした
・タガ若宮に遷都されると、代殿のタカキネの娘のタクハタチチヒメ※を内宮に据えた
・また、12の局を備えて、婚儀の祝賀の準備をした
・そこで、アマテルはカンツカイ(神使)としてカルキミ※(オホナムチ)の子のシマツウシ※を派遣した
・シマツウシはオシホミミの使者であるカスガマロ※との待ち合わせ場所である"ヲハシリの坂(箱根峠)"に向かった
・一方、カスガマロは既に着き、松の影に荷物を置いて待っていた
・シマツウシが駒に乗って来てコトホキ※を終えると、互いに東西に帰って行った
・これにより、ヲハシリの坂は"ユキカヒサカ(往き交い坂)"と名付けられた
・また、秋に再び再会した時には、"ユキキノオカ(往き来の丘)"と名付けられた
用語解説
・タクハタチチヒメ:タカキネの娘で、オシホミミの内宮。『記紀』でいう、タクハタチヂヒメに当たる
・カルキミ:津軽に国替えとなった後のオホナムチを指す
・シマツウシ:オホナムチの子(島津氏の先祖と推定される)
・カスガマロ:アマノコヤネの幼名。『記紀』でいう、アメノコヤネに当たる
・コトホキ:祝福・祝賀のような意味合いを指す
原文(漢字読み下し)
・君(きみ)は去年(こそ) 壺(つほ)お慕(した)ひて
・御幸(みゆき)成(な)る タガの都(みやこ)を
・引(ひ)き移(うつ)し 代(かう)のタクハタ
・チチ姫(ひめ)と 十二(そふ)の局(つほね)も
・備(そな)われは 御内(みうち)の祝(いわひ)
・調(ととの)ひて
・神(かみ)に御告(みつ)けの
・官使(かんつかい) カル君(きみ)の子(こ)の
・シマツウシ 上(のほ)るホツマの
・ヲハシリの 坂(さか)に往(ゆ)き合(あ)ふ
・御使人(をしかと)は 御内(みうち)に侍(はへ)る
・カスガマロ 担(かたま)を据(す)えて
・松(まつ)の蔭(かけ)
・シマツは駒(こま)を
・乗(の)り放(はな)ち 言祝(ことほき)終(を)ゑて
・西東(にしひかし) 往(ゆ)き交(か)ひ坂(さか)の
・名(な)に残(のこ)る 秋(あき)帰(かえ)る時(とき)
・また会(あ)えは 往(ゆ)き来(き)の丘(おか)の
・名(な)こそ得(ゑ)る
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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