ホツマツタヱ29文 タケヒト ヤマト打ちの文:タカクラシタとフツノミタマ【8】
現代語訳
・皇御子(タケヒト)はつつが無く進んで行ったが、アラサカにてイソラに憑かれたニシキド※に遭遇した
・ニシキドがタケヒトの侵入を拒んで汚穢を吐くと、皇軍は皆 疲れて臥して眠ってしまった
・皇軍が伏している際、タカクラシタ※の夢に神託があった
・その夢には、アマテルがタケミカツチ※に詔している様子が現れた
・アマテルはミカツチに「地が騒がしければ、汝が行って平らげるがよい」と言った
・すると、ミカツチは「我が行かずとも、クニムケツルキを下せば問題ないでしょう」と答えた
・これにアマテルも頷いて、タカクラシタに「ミカツチのフツノミタマを倉に置く、これを(君に)奉れ」と命じた
・タカクラシタは「あひあひ」と返事をすると、そこで目が覚めた
・起きたタカクラシタが倉を開けると、底板に刺さって立っている剣を見つけた
・早速この剣をもって君の元に進上すると、イソラの汚穢が醒め、皇軍諸共に立ちあがった
用語解説
・ニシキド:ニシキ県の県主
・タカクラシタ:タクリの子で、ヤヒコカミ。『記紀』のタカクラジに当たるが、『旧事紀』ではタクリと同一視される
・タケミカツチ:ヲバシリの子であり、ムハタレ討伐やカシマ立ちで活躍する。『記紀』でいうタケミカヅチに当たる
原文(漢字読み下し)
・皇御子(すへらきみこ)も
・恙(つつか)なく 行(ゆ)く荒坂(あらさか)に
・イソラなす ニシキド拒(こは)み
・汚穢(をえ)吐(は)けは みな疲(つか)れ臥(ふ)し
・眠(ねふ)る時(とき) タカクラシタに
・夢(ゆめ)の告(つ)け
・タケミカツチに
・御言宣(みことのり) 国(くに)騒(さわ)やけれは
・汝(なんち)行け 神(かみ)に答(こた)えは
・行(ゆ)かすとも 国平()け剣(つるき)
・下(くた)さんと 神(かみ)も宜(う)なり
・ミカツチの フツの神霊(みたま)お
・倉(くら)に置(お)く これ奉(たてまつ)れ
・あひあひと
・タカクラシタか
・夢(ゆめ)覚(さ)めて 倉(くら)お開(ひら)けは
・底板(そこいた)に 立(た)ちたる剣(つるき)
・進(すす)むれは 君(きみ)の長寝(なかね)の
・汚穢(をゑ)冷(さ)めて 諸(もろ)も覚(さ)むれは
・軍(いくさ)立(た)ち
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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