ホツマツタヱ29文 タケヒト ヤマト打ちの文:紀州にて兄弟が亡くなる【7】
現代語訳
・御船が進む中、チヌノヤマキにてヰツセが亡くなった
・そのため、遺骸を紀州のカマヤマに送ったがナグサノトベが拒んだため、これを潰してサノに葬った
・御船から見える風景はクマノムラからイワタテを越えて、さらに沖へと漕ぎ進んだ
・その際、ツチカセ(旋風)が船を襲ったのでイナヰイ※が騒いでこう言った
・「私の父はアメノカミ、母はワタカミであるが、どうするべきか?
・今まで陸をたしなんだ故、今度は海か?」
・このように言った後、イナヰイは水没してサヒモチノカミとなった(海を鎮めるための水死か?)
・またミケイリ※もサカナミ(激しい波)の海を恨んで神となった
用語解説
・イナヰイ:ウガヤとタマヨリヒメの御子で、タケヒトの兄。『記紀』でいうイナヒ、イナイイに当たる
・ミケイリ:タマヨリヒメの連子で、白羽の矢によって孕んだとされる。『記紀』でいうミケヌ、ミケイリノに当たる
原文(漢字読み下し)
・御船(みふね)行(ゆ)く 茅渟(ちぬ)の山城(やまき)て
・ヰツセ枯(か)る 紀(き)の竃山(かまやま)に
・送(おく)らしむ 名草(なくさ)のトベか
・拒(こは)む故(ゆえ) 潰(つみ)して狭野(さの)へ
・熊野群(くまのむら) 磐盾(いわたて)越(こ)えて
・沖(おき)お漕(こ)く 旋風(つちかせ)船(ふね)お
・漂(たたよ)わす イナヰイ騒(いさ)ちて
・和(あめ)の尊(かみ) 母(はは)海守(わたかみ)や
・如何(いか)かせん 陸(くか)に窘(たしな)め
・また海(うみ)と 逝(い)る垂没(さひもち)の
・海(うみ)の神(かみ) ミケイリもまた
・逆波(さかなみ)の 海(うみ)お恨(うら)みて
・神(かみ)となる
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
スポンサーリンク
スポンサーリンク
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿