ホツマツタヱ13文 ワカヒコ 妹背鈴明の文:オキツヒコの例(竈神の由来)【5】
現代語訳
・(カスガは続けた)
・「オキツヒコ※は腹黒い言葉を出したことで妻が荒れ、"操が立たぬ"として離婚してしまいました
・オキツヒコの父のウホトシ※は、これを嘆いてイサワの宮にて相談しました
・すると、御内のセオリツヒメがオキツヒコ夫婦を召し、マフツノカガミに姿を写させました
・そのとき、夫は汚れたニステカマ、妻はツクマナベの姿で映し出されました
・両名は自分の顔すら映らないことに恥、大いに悔やみました
・しかし、妻は夫を許せぬと言って譲りませんでした
・そこで、いよいよ恥じて死のうとすると、クラムスビ(ウホトシ)が このように叱って止めました
・『我が子の実質はニステカマであった、ならば汝が その面を磨き給え』
・この教えによってオキツヒコの元へ再び嫁ぎ、睦まじく妹背の道を守ることにしました
・そして、二人は妹背の道を守って諸国を巡り"来世栄える終始慎まやかな夫婦の道"を教え広めました
・また、この功績を讃えられて二人はカマトカミ(竈尊)の名を賜りました
・テナベオサクル(手鍋をさくる)ような卑賤も、磨けば光り尊(カミ)となるのです
・このように、国守や民を諭してツクマ(和合と別離)させるのが妹背の道であります」
用語解説
・オキツヒコ:ウホトシの子で、妻と共に諸国を巡って"来世栄える終始慎まやかな夫婦の道"を広め、竈守となった
・オキツヒメ:オキツヒコの妻で、オキツヒコと共に竈守となった
・クラムスビ(ウホトシ):ソサノヲとイナダヒメの六子。ホツマには別にオオトシカミが登場し、一般的に混同されている
原文(漢字読み下し)
・オキツヒコ 腹悪(はらあ)し言(こと)に
・妻(つま)荒(あ)れて 操立(みさほた)たぬと
・契(ちき)り離(さ)る
・父(ちち)ウホトシか
・妹背宮(ゐせみや)に 嘆(なけ)けは御内(みうち)
・両(もろ)召(め)して マフツの鏡(かかみ)
・写(うつ)さるる
・背(をせ)は汚(けか)るる
・ニステ竈(かま) 女(め)は隠(かく)さるる
・ツクマ鍋(なへ) 我(わ)か顔映(かんはせ)も
・あえ見(み)えす 甚恥(はちは)つかしく
・あめに悔(こ)ふ
・背(をせ)許(ゆる)さねは
・いや恥(は)ちて 罷(まか)らん時(とき)に
・クラムスビ 留(とと)めて叱(しか)る
・我(わ)か子(こ)の実(み) ニステの面(つら)を
・磨(みか)かせと
・親(をや)の教(をし)えに
・オキツヒコ 再(ふたた)ひ婚(とつ)き
・睦(むつま)しく 妹背(ゐもせ)の道(みち)を
・守(まも)りつつ 諸国(もろくに)巡(めく)り
・世(よ)お栄(や)ふる 始(はし)め終(おわ)りの
・慎(つつ)まやか 道(みち)教(をし)ゆれは
・大御神(ををんかみ) 褒(ほ)めて賜(ま)はる
・竈尊(かまとかみ)
・手鍋(てなへ)をさくる
・汚(きたな)きも 磨(みか)けは光(ひか)る
・尊(かみ)となる 国守(くにもり)・民(たみ)の
・諭(さと)しにも 付離(つくま)なさせる
・妹背(いせ)の道(みち)
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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