ホツマツタヱ3文 一姫三男生む殿の文:ヒヨルコの誕生【3】
現代語訳
・「翁(カナサキ)は捨てられたヒルコを拾い、西殿(西宮・廣田)で養った
・後に二柱(経矛・二尊)は、ウキハシ※を得てオノコロ※の八尋殿に都を築いた
・そして二尊(イサナギ・イサナミ)は、八尋殿に立てた柱を廻って御子を儲けようと考えた
・そこで二尊はコトアゲ※をし、男女の交わりの歌を歌った
・まず、女尊は左より、男尊は右より分かれて回って出会った
・そして、女尊は『あなにえや愛をとこ』、男尊は『わなうれし愛おとめ』と歌った
・こうして歌って子を孕んだが、臨月に満たないまま破水してヒヨルコ※が生まれた
・しかし、この子はアワのように流れてしまったので、子の数には含まれない
・よって、アシフネ※に乗せて淡路に流した」
用語解説
・ウキハシ:"間を結ぶもの"を指し、この場合は二尊が国家再建を為した時に得た"中央・ヒタカミ・根国の協力関係"を指す
・オノコロ:オモタル・カシコネの時代に荒廃した国家を、二尊が再建したことによって得た"国家の中核"を指す
・コトアゲ:宣言することを指し、此処で云われるやり取りは一種の呪術(マジナイ・儀式)のように取れる
・ヒヨルコ:二尊の第二子だが、未熟なまま生まれたために葦船で流された。『日本書紀』でいうアワシマに当たる
・アシフネ:葦で作った船(ヒヨルコは、これに乗せられて淡路に流される)
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原文(漢字読み下し)
・翁(おきな)拾(ひろ)たと
・西殿(にしとの)に 養(ひた)せは後(のち)に
・二柱(ふたはしら) うきはしに得(え)る
・オノコロの ヤヒロの殿(との)に
・立(た)つ柱(はしら) 回(めく)り生(う)まんと
・言挙(ことあ)けに 女(め)は左(ひたり)より
・男(を)は右(みき)に 分(わか)れ回(めく)りて
・会(あ)ふ時(とき)に 女(め)はあなにえや
・愛(ゑ)をとこと 男(を)はわなうれし
・愛(ゑ)おとめと
・歌(うた)ひ孕(はら)めと
・月(つき)満(み)てす 胞衣(ゑな)破(やふ)れ生(う)む
・ヒヨルコの 泡(あわ)と流(なか)るる
・これも未(ま)た 子(こ)の数(かす)ならす
・葦船(あしふね)に 流(なか)す淡路(あはち)や
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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