現代語訳

・こうして総て治まれば、筑紫より上ったタネコクシミカタマに「都を遷すのに良い地を探せ」と詔した
 ・これを以って地を巡り見て「橿原が好いでしょう」と申し上げると、君も「思いは同じである」と言って賛同した
 ・そのため、早速 アメトミを召して橿原に新宮を造営させた
・また、タケヒトが「后を立てたいと思う」と諸に問えば、これにウサツヒコが答えた
 ・「コトシロヌシ(ツミハ)タマクシヒメが生んだ姫にタタラヰソスズヒメが居ます
 ・この姫は地の色のアワミヤに座しており、この姫を娶るのが好いと思います」
タケヒトは笑んでこの提案を受け入れて、タタラヰソスズヒメを后とした

<<前   次>>

用語解説



<<前   次>>


原文(漢字読み下し)

・総(す)へ治(をさ)まれは
・筑紫(つくし)より 上(のほ)るタネコと
・モノヌシに 都(みやこ)移(うつ)さん
・地(くに)見(み)よと 御言(みこと)お受(う)けて
・巡(めく)り見(み)る 橿原(かしはら)好(よ)しと
・申(もふ)す時(とき) 君(きみ)も思(おも)ひは
・同(おなし)しくと アメトミおして
・宮造(つく)り

・后(きさき)立(た)てんと
・諸(もろ)に問(と)ふ ウサツか申(もふ)す
・コトシロか タマクシと生(う)む
・姫(ひめ)タタラ ヰソスズ姫(ひめ)は
・地(くに)の色(いろ) 阿波宮(あわみや)に坐(ま)す
・これ好(よ)けん 皇(すへらき)笑(え)みて
・后(きさき)とす

<<前   次>>

現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります