ホツマツタヱ8文 霊還し ハタレ打つ文:ハタレ討伐軍の結成【4】
現代語訳
・アマテルの詔が終わると、フツヌシ※が手立(戦略)を問うた
・これに、カナサキが答えて このように言った
・「我を通さず、慈しみを以ってカンカタチ(神の顕現)を成すべきであろう
・ナカゴ※(心)の曲がりを直して素直に行えば、カンチカラ(神の力)を発するのだ
・深く物事を慮れば神の意識が通り、物事の調和を保つクシヒル※(奇霊)となろう
・ただ、調和することこそ、有効な手立てである」
・これを聞いた神※(アマテル※)は喜んで、カナサキをミソキツカサ(禊司=この場合の軍師)に任命した
・また、フツヌシを副官とし、タケミカツチも随行させた
・そして、「力を合せてハタレを敗れ」と詔して、アマノカコユミとハハ矢を授けた
用語解説
・フツヌシ:アマノコヤネの叔父に当たり、『日本書紀』でいうフツヌシに当たる
・ナカゴ:心・中核・本質などの意味合いがあり、タマシヰ(魂+魄)とも言い換えられる概念とされる
・クシヒル:貴く神秘的なエネルギーを指す(いわゆる"くしび"と同じ)
・カミ:ホツマツタヱにおける「カミ」は死者と生者では意味合いが異なると思われる。ここでいうカミは霊的な「神」を指す
・アマテル:いわゆるアマテラスであり、日月の顕現であるとされるため、現世における物的な「神」であると見なされる
原文(漢字読み下し)
・フツヌシが 手立(てたて)を問(と)えは
・カナサキの 翁(をきな)答(こたゑ)えて
・我(われ)も無(な)し 慈(ゐつく)しお以(も)て
・神形(かんかたち) 中子(なかこ)素直(すなお)に
・神力(かんちから) 良(よ)くもの知(し)るは
・神(かん)通(とほ)り 事和(ことなふ)保(たも)つ
・奇霊(くしひる)そ たた和(やわ)らきを
・手立(てたて)なり
・神(かみ)の実心(みこころ)
・麗(うる)わしく 禊司(みそきつかさ)お
・カナサキに フツヌシ副(そ)えて
・ミカツチも 功(いさおし)合(あ)わせ
・打(う)たしむる 陽陰(あま)のカコ弓(ゆみ)
・ハハ矢(や)添(そ)え ハタレ敗(やふ)れと
・賜(たま)ひけり
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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