現代語訳

【タケヒト ヤマト打ちの文(たけひとやまとうちのあや)】

カンヤマトイワレヒコの皇(タケヒト※)は、御祖天君(ウガヤ※)の四人の御子の一人である
 ・母はタマヨリヒメ※であり、兄宮のヰツセ※はタガノヲキミである
・御祖天君(ウガヤ)は筑紫を治めた
 ・10年治めて果てる時、天君の璽(白矢のヲシテ)をタケヒトに授けてアヒラノカミとなった
・君(タケヒト)は宮崎に居て、アメタネコ※等と共に政を執ったため、静かに治まった

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用語解説

・タケヒト:ウガヤとタマヨリヒメの第二子で、後に東征を果たす。『記紀』でいう神武天皇に当たる
・ウガヤ:ヒコホホデミとトヨタマヒメの子で、カンヤマトイハワレヒコの父。『記紀』でいうウガヤフキアエズに当たる
・ヰツセ:ウガヤとヤセ姫の子で、タケヒト(神武)の異母兄。『記紀』でいうイツセに当たる
・タマヨリヒメ:カモタケズミとイソヨリ姫の娘で、後にミケイリを生む。『山城国風土記』のタマヨリヒメに当たる
・アメタネコ:コヤネの孫、オシクモの子。神武天皇よりナオリナカトミカミを賜り、中臣氏の祖となる

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原文(漢字読み下し)

【タケヒト ヤマト打(う)ちの文(あや)】

・カンヤマト イハワレヒコの
・皇(すへらき)は 御祖天君(みをやあまきみ)
・四(よ)つの御子(みこ) 母(はは)はタマヨリ
・兄宮(あにみや)の ヰツセは多賀(たか)の
・央君(きみ)(をきみ)なり

・御祖天君(みをやあまきみ)
・筑紫(つくし)治(た)す 十年(そとせ)治(をさ)めて
・ひたる時(とき) 天君(あまきみ)の璽(しるし)お
・タケヒトに 授(さつ)けアヒラの
・神(かみ)となる 君(きみ)宮崎(みやさき)に
・タネコらと 政(まつり)執(と)る故(ゆえ)
・静(しつ)かなり

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります