現代語訳

【直り神 三輪神の文(なおりかみみわかみのあや)】

・橿原の(神武)8年ヲヤヱ秋(上鈴65年)のこと
・スヘシカト(統使人)のタカクラシタ※が帰って来て報告した
 ・「臣(タカクラシタ)は昔、御言を承ってトクニ(遠国)から筑紫32県も山陰も巡り治めました
 ・また、コシウシロ(越後)のヤヒコヤマの辺りにはツチグモが集まりました
・これ故に、矛を用いて5度戦って皆殺しにし、四国24県も治めました」
タカクラシタは報告と共にクニスヘヱ※(国統絵)を捧げた
 ・すると、君はタカクラシタに紀州の国造としてオオムラジ※(大連)の役を与えた

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用語解説

・タカクラシタ:タクリの子で、ヤヒコカミ。『記紀』のタカクラジに当たるが、『旧事紀』ではタクリと同一視される
・クニスヘヱ:国々の鎮定の情勢を描いた図のことと推定される
・オオムラジ:皇の副官で、ホツマ中ではタカクラシタが唯一のオオムラジとなる

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原文(漢字読み下し)

【直(なお)り神(かみ) 三輪神(みわかみ)の文(あや)】

・橿原(かしはら)の 八年(やほ)ヲヤヱ秋(あき)
・統使人(すへしかと) タカクラシタか
・やや帰(かえ)り 告(つ)け申(もふ)さくは
・臣(とみ)昔(むかし) 御言(みこと)お承(う)けて
・遠国(くに)より 筑紫(つくし)三十二(みそふ)も
・山陰(やまかけ)も 巡(めく)り治(をさ)めて
・越後(こしうしろ) ヤヒコ山辺(やまへ)に
・土蜘蛛(つちくも)か 塞(ふた)わる故(ゆゑ)に
・矛(ほこ)用(もち)ひ 五度(ゐたひ)戦(たたか)ひ
・穢(みな)殺(ころ)し 二十四(ふそよ)治(をさ)むと
・国統絵(くにすへゑ) 捧(ささ)くれは君(きみ)
・タカクラお 紀(き)の国造(くにつこ)の
・大連(おおむらし)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります