ホツマツタヱ9文 八雲討ち 琴つくる文:ソサノヲとイナタヒメの婚姻【3】
現代語訳
・アシナツチ・テニツキの夫婦には、最後に一人 イナタヒメ※が残っていた
・しかし、オロチに催促されるのも時間の問題だった
・そのため、タラチネ(父=アシナツチ)はイナタヒメの手足を撫でながら日々心を痛めていた
・そんな時、アシナツチの前にソサの尊(ソサノヲ)が現れた
・ソサの尊はカントヒ(尊問ひ)にて「すまぬが、そなたの姫を頂こうと思う」と丁寧に申し上げた
・すると、アシナツチは「御名をお聞かせ願えますか」と返答した
・そこで、ソサの尊は「陽陰(アマテル)の弟である」と申し上げた
・すると、アシナツチも承諾し、晴れてイナタヒメとの婚姻が成立した
※以下は和歌における「掛詞」の技法で二重の意味が含まれていると推測される
【訳文その一】
・病気による高熱で苦しい時、袖脇を裂いて風を入れれば熱が冷めて快くなる
・これが童の袖の脇開けである
【訳文その二】
・ソサノヲの登場は、アシナツチの心配の熱を冷ます風のように快いものであった
・それは、まるで童の袖の脇開けのようであった
用語解説
・イナタヒメ:アシナツチ・テニツキの娘であり、ソサノヲの妻となった。『記紀』でいうクシナダヒメに当たる
原文(漢字読み下し)
・残(のこ)る一人(ひとり)の
・イナタ姫(ひめ) これも食(は)まんと
・タラチネは 手撫(てな)て足撫(あしな)て
・痛(いた)む時(とき) ソサの尊(みこと)の
・尊問(かんと)ひに 明(あか)らさまにそ
・答(こた)えけり
・姫(ひめ)お得(ゑ)んやと
・礼問(いやと)いに 御汝(みな)は誰(たれ)そと
・裏問(うら)えは 陽陰(あめ)の弟(おと)と
・露(あら)はれて 契(ちき)りを結(むす)ふ
・イナタ姫(ひめ)
・病(や)める炎(ほのほ)の
・苦(くる)しさを 袖脇(そてわき)裂(さ)きて
・風(かせ)入(い)れは 炎(ほのほ)も冷(さ)めて
・快(こころ)く 童(わらべ)の袖(そて)の
・脇明(わきあ)けそ
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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