ホツマツタヱ8文 霊還し ハタレ打つ文:カナサキによるシムミチ戦(大蛇)【6】
現代語訳
・ハタレのシムミチ※は、このような術を使って対抗してきた
・山川を沸き立たせ氾濫させる
・大オロチ(巨大な大蛇)に炎を吐かせて驚かす
・この戦術に成す術を失ったカナサキは、しばし戦場から離れて天(中央政府)に報告した
・するとアマテルは、カダスス※(葛末)とワラヒナワ※(蕨縄)を授けた
・戦場に戻ったカナサキは、これを攻め手の諸守に授けて呪(まじな)いをした
・すると、ハタレノモノ(悪霊たち)の術は忽ち消え失せた
・ハタレノモノが逃げ出そうとすると、カミイクサ(官軍)が一網打尽にして生け捕った
・生け捕ったハタレマ(取り憑かれた者)は日照りで乾いた場所に繋いで置かれた
・また、それを囮にして、遂にハタレカミ(ハタレの頭領)をも生け捕った
・そして、捕えたハタレカミは牢屋に入れて置いた
・また、3000人のモノマ(取り憑かれた者)はシム(縁者≒地方官)に預けて、官軍は凱旋を果たした
用語解説
・シムミチ:ムハタレの一つで、ニシキオロチのシム(霊)が人や獣に憑いて化けたものを指す
・カダスス:葛の蔓の末端の細い部分を指すとされる
・ワラヒナワ:ワラビで作った縄を指す
原文(漢字読み下し)
・ハタレシムミチ
・為(な)す術(わさ)に 山川(やまかわ)あふれ
・大(う)オロチか 炎(ほのほ)を吐(は)きて
・驚(おとろ)かす カナサキしはし
・立(た)ち帰(かえ)り 陽陰(あめ)に告(つ)くれは
・大御神(ををんかみ) 賜(たま)ふ葛末(かたすす)
・蕨縄(わらひなわ)
・カナサキ受(う)けて
・攻(せ)め口(くち)の 諸(もの)に授(さつ)けて
・呪(ましな)えは ハタレのモノの
・術(わさ)成(な)らす 逃(に)けんとすれと
・上軍(かみいくさ) 勝(か)ちて生(い)け捕(と)る
・ハタレマを 乾(かわ)く日照(ひて)りに
・つなぎ置(お)き 遂(つい)に生(い)け捕(と)る
・ハタレ頭(かみ) ツツガに置(お)きて
・三千(みち)モノマ シムに預(あつ)けて
・諸(もろ)帰(かえ)りけり
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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