現代語訳

・(アマテルは続けた)
 ・「天に現れる日(太陽)の直径は150トメチ、それに比べて月は70トメチに満たない
 ・また、日の巡りはナカフシ(真中にある境目)の外の赤道を通り、地球から8万トメチで月までの距離を上回る
 ・また、月が巡る白道は、地球から4万トメチに満たない
 ・また、地球の直径は114トメチ、外周は365トメチで月から近くに在り、日からは遠い
 ・なお、月は近いが故に日に匹敵する大きさに見えるのである
 ・また、諸星は天に輝いて斑点を成す、ツツイ(星団・星雲)は元明けの色司である
 ・なお、フソミカホシ(天地尊の20の光星)は、吉兆の兆しを天空に示す
 ・天の運行は日は大きくて1日1回転し、365回で1年となる
 ・なお、立春には初めの位置に戻り、1度は元の星に合う
 ・また、月は重くて十三延(年13日分の距離)遅れて日に合う、これがツイタチ(朔)であるぞ
 ・なお、星に隣り合う(星間部分は)天の胞衣であり、日・月・人は皆 陽陰の上祖の枝(分派)である
 ・この胞衣の外はタカマノハラの外周で100万トメチ、胞衣に張り付く星までは15万8千トメチ
 ・その外の名はトコシナエと言い、八隅の際はヤイロノニギテである
 ・また、南は青、西は紅、北は黄、東は白で間にも色がある」

※トメチは長さの単位であり、後述に1トメチは38里とある(ただし、1里という単位は時代や国によって大きく異なる)

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・天(あめ)に現(あらわ)るる
・日(ひ)の径(わたり) 百五十(ももゐそ)トメチ
・月(つき)の程(ほと) 七十(なそ)トメチ内(うち)

・日(ひ)の巡(めく)り 中節(なかふし)の外(と)の
・赤(あか)き道(みち) 八万(やよろ)トメチの
・月(つき)お更(さ)る 月(つき)の白道(しらみち)
・四万(よよ)チ内(うち)

・地球(くにたま)径(わたり)
・百十四(もそよち)チの 周(めく)り三百六十(みもむそ)
・五(ゐ)トメチの 月(つき)より近(ちか)き
・日(ひ)は遠く 月(つき)は半(なか)はに
・近(ちか)き故(ゆえ) 並(なら)へ見(み)るなり

・諸星(もろほし)は 天(あめ)に篝(かか)りて
・斑(またら)成(な)す 綴(つつゐ)は元(もと)の
・色司(いろつかさ) 二十甕星(ふそみかほし)は
・善(よ)し悪(あ)しお 原野(はらの)に示(しめ)す

・天回(めく)り 日(ひ)は大(おお)きくて
・一送(おく)れ 三百六十五度(みもむそゐたひ)
・一年(ひととし)の 春(はる)立(た)つ日(ひ)には
・元(もと)に来(き)て 一度(ひとたひ)元(もと)の
・星(ほし)に合(あ)い

・月(つき)は重(おも)くて
・十三延(そみのり)お 遅(おく)れ日(ひ)に合(あ)ふ
・朔(ついたち)そ

・星(ほし)に添(そ)み合(あ)ふ
・天(あめ)は胞衣(ゑな) 日(ひ)・月(つき)・人(ひと)皆(みな)
・陽陰(あめ)の枝(えな)

・外(そ)はタカマの
・原周(はらまわ)り 百万(ももよろ)トメチ
・星(ほし)まては 十五八千(そゐやち)トメチ

・その外(そと)は 名(な)もトコシナエ
・八隅(やすみ)際(きは) 八色(やいろ)の和幣(にきて)
・南(みなみ)青(あお) 西(にし)は紅(くれない)
・北(きた)は黄(き)に 東(ひかし)は白(しろ)く
・間(あい)も色(いろ)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります