現代語訳

・その後、タカミムスビからクシヒコに大御言があった
 ・「モノヌシのクシヒコよ、この地の女を娶れば疎まれよう
 ・そこで、我が娘のミホツヒメ※を娶り、80万守を司れ
 ・そして、御孫(テルヒコ)を守り奉るべし」
クシヒコは大御言に従ってミホツヒメと結婚し、ヨロギの地を賜った
 ・そして、この地にナメコト(嘗事・医薬事)のチクサヨロキ(千草万木)の名を起こした
 ・この宮では、弱者のために病気を癒す道を開いた

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用語解説

・ミホツヒメ:タカキネの娘で、クシヒコと結婚してミホヒコ(コモリ)を儲けた

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原文(漢字読み下し)

・タカミムスビの
・大御言(おをんこと) 汝(なんち)モノヌシ
・クシヒコよ 地(くに)つ女(め)取(と)らは
・疎(うと)からん 我(わ)かミホツ姫(ひめ)
・妻(つま)として 八十万守(やそよろかみ)を
・司(つかさと)り 御孫(みまこ)を守(まも)り
・奉(つかさと)れ

・賜(たま)ふヨロギは
・嘗事(なめこと)の 千草万木(ちくさよろき)の
・名(な)お立(た)たす この宮(みや)領(し)れは
・弱(よよ)のため 病(や)めるを癒(い)やす
・道(みち)を分(わ)け

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります