現代語訳

ソサノヲは早速、イナタヒメを弓削屋(ツルメソの家)に隠し入れた
 ・そして、自らは髻の黄楊櫛を前髪に挿して柔和な姫姿を装い、八岐大蛇の居る山の挟隙に向かった
・挟隙に着くと、八絞りの酒を醸して八岐大蛇の登場を待った(イナタヒメの生贄の様子を装った)
 ・そのうちヤマタカシラノオロチ(八岐頭の蛇)がやって来て八槽の酒の飲み、酔って眠ってしまった
・そこでソサノヲは眠ったオロチをズタズタに斬った
 ・これにより、ソサノヲオロチを斬った剣を"ハハムラクモの剣※"と呼ぶようになった

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用語解説

ハハムラクモノツルギ:"オロチのオヱ・クマを祓う剣"の意を持つ剣(三種宝の剣とは異なるが、草薙剣に当たる)

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原文(漢字読み下し)

・姫(ひめ)は弓削屋(ゆけや)に
・隠(かく)し入(い)れ スサは優(やす)みの
・姫姿(ひめすかた) 髻(ゆつ)の黄楊櫛(つけくし)
・面(つら)に挿(さ)し 山(やま)の挟隙(さすき)に
・八搾(やしほ)りの 酒(さけ)を醸(かも)して
・待(ま)ち給(たま)ふ

・八岐頭(やまたかしら)の
・蛇(おろち)来(き)て 八槽(やふね)の酒(さけ)を
・飲(の)み酔(ゑ)いて 眠(ねむ)る蛇(おろち)を
・寸(つた)に斬(き)る 蝕霊(はは)か穢放(をさ)きに
・剣(つるき)あり ハハムラクモの
・名(な)にし負(あ)ふ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります