現代語訳

・(カスガは続けた)
・「(テルヒコの)弟のキヨヒト(ニニキネ※)はニハリ宮に居て新田を開拓し、民を治めた
 ・18万年に成果を得て、ミツキハワカルニハリフリ(水際分かるニハリ振)を成し遂げた
 ・この功績により、アメより三種の神宝を賜れば、心ひとつに国の名も"シワカミホツマ"と改称した
・これに伴い、アメ(天君)の名もワケイカツチノアマキミと呼ばれ、60万年治めてヲヲンメクミを齎した
 ・これより以前、ニニキネが3人の子を生む時にシナノより4科県の主(スワカミ)が来た
 ・ニニキネは、アマテルの例に倣って胞衣を峰に埋めるように詔した
  ・『ハニシナの主はヱナガタケへ行け
  ・ハヱシナ、サラシナ、ツマシナの主は、三胞衣をそれぞれの峰に納めて守るべし』」

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用語解説

・キヨヒト(ニニキネ):オシホミミの二男であり、『記紀』でいうニニギに当たる(ワケイカツチノアマキミ)

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原文(漢字読み下し)

・弟(おと)キヨヒトは
・ニハリ宮(みや) 新治(あらた)開(ひら)きて
・民(たみ)治(をさ)む 十八万年(そやよろとし)に
・殊(こと)お得(え)て 水際(みつきは)分(わ)かる
・ニハリ振(ふ)り 陽陰(あめ)より三(み)つの
・神宝(かんたから) 君(きみ)・臣(とみ)分(わ)けて
・賜(たま)われは 心(こころ)一(ひと)つに
・国(くに)の名(な)も 地上(しわかみ)ホツマ
・現(あらは)るる 三十万(みそよろ)経(ふ)れは
・陽陰(あめ)の名(な)も ワケイカツチの
・天君(きみ)と 六十万(むそよろ)治(をさ)む
・大御恵(ををんめく)みそ

・先(さき)に御子(みこ) 三人生(う)む時(とき)
・シナノより 四科県(あかた)の
・主(ぬし)来(き)たり アマテル神(かみ)の
・例(ためし)あり 胞衣乞(こ)ふ時(とき)に
・御言宣(みことのり) ハニ科(しな)主(ぬし)は
・恵那岳(ゑなかたけ) ハヱ科(しな)及(およ)ひ
・サラ科(しな)と ツマ科(しな)主(ぬし)ら
・この三胞衣(みゑな) その峰(を)に納(おさ)め
・守(まも)るへし

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります