ホツマツタヱ14文 代嗣祈る宣言の文:カカンノンテン(発生・成長・熟成の儀式)【1】
現代語訳
【代嗣祈る宣言の文(よつきのるのとことのあや)】
・天地も内外(中央・地方)もスカ(清)に巡る時のこと
・800万3000のミコト・ヒコ(神霊・臣)が御内に侍り、道を聞いた(27文参照)
・諸万民もヲシラス(アマテルが政を執る所)に群れて、それを聞いていた
・その際、諸守がヲシラスの周囲を守護した
・クシマト※はヒノシマ(日の締)を守った
・イワマト※はツキノシマ(月の締)を守った
・イクシマ※とタルシマ※は四方の御垣を守った
・そこで、イカスリ(宮の敷地)にて鬼を祓い、カカンノンテン(発生・成長・熟成の儀式)を揃えた
・そのとき、左では谷のサクラウチ※が"弥の桜の鳴らし歌"を歌った
・右ではその子のヲヲヤマカグズミ※が、"トキシクカグ(研き優く芳ぐ)の祝歌"を歌った
・また、ココトムスビ※が"カカン"を成した
・その子のカスガ※は、"ミハシラ(実柱)"を節継ぎ神座(天と繋がる神座)にするタミメ※を結んでアメミヲヤを招いた
・また、オオモノヌシ(クシヒコ※)が"ノン"を成した
・その子のヨロギミホヒコ(コモリ※)は、ユフハナ(斎餞)にヤイロニキテ(八色和幣)の紙を捧げた
・また、ヒトコトヌシ※が"テン"を成した
・その子のカツラギヤスヒコ(カツテ※)は、ヌサグシデを奉った
・そして、ヨソコ(四十九)の木に実が成れば、"アグリ(勢い付け)"を得ようと皆拝んだ
・このとき、アマテル大御神が代嗣の綾を織った(経緯を説明した)
用語解説
・クシマト:日の締を守るもの(行為か人物かは定かではない)
・イワマト:月の締を守るもの(行為か人物かは定かではない)
・イクシマ:タルシマの兄弟で、宮の四方の御垣を守る
・タルシマ:イクシマの兄弟で、宮の四方の御垣を守る
・サクラウチ:セオリツヒメ、ヲヲヤマカグツミらの父。オオヤマズミ(役職名)の祖に当たる
・ヲヲヤマカグズミ:サクラウチの子であり、2代目オオヤマズミに当たる
・ココトムスビ:アマノコヤネの父のヰチヂのことであり、タマカエシの方法論を完成させた
・カスガ:アマノコヤネのことで、『記紀』でいう、アメノコヤネに当たる
・タミメ:四十九神(根源神と元明四十八神)を手の造形で表現したものであり、様々な現象を起こすことが出来る
・クシヒコ:オホナムチの子で、2代目オオモノヌシに当たる。『記紀』でいうコトシロヌシのこと
・コモリ:クシヒコの子で、後に3代目オオモノヌシとなる。18男18女の子を養育した功績により、コモリカミとなる
・ヒトコトヌシ:ソサノヲの子で、『記紀』でいうヒトコトヌシに当たる
・カツテ:ヒトコトヌシの子でカツテカミとなる
原文(漢字読み下し)
【代嗣(よつき)祈(の)る宣言(とこと)の文(あや)】
・天地(あめつち)も 内外(うちとも)も清(すか)に
・通(とほ)る時(とき) 八百万(やもよろみち)・三千(みち)の
・ミコト・ヒコ 御内(みうち)に侍(はへ)り
・道(みち)お聞(き)く 諸万民(もろよろたみ)も
・御領州(をしらす)に 群(むれ)れ聞(き)く時(とき)に
・クシマトは 日(ひ)の締(しま)お守(も)る
・イワマトは 月(つき)の締(しま)守(も)る
・イクシマと タルシマ四方(よも)の
・御垣(みかき)守(も)り イカスリ内(うち)の
・鬼(をに)遣(や)らひ カカンノンテン
・揃(そろ)ふ時(とき)
・左(ひたり)は谷(たに)の
・サクラウチ 弥(みよ)の桜(さくら)の
・鳴(な)らし歌(うた) 右(みき)はヲヲヤマ
・カグツミの 研(と)き優(し)く芳(か)くの
・祝歌(いわひうた)
・ココトムスビか
・カカンなす カスガワカヒコ
・実柱(みはしら)を 節継(よつ)き神座(みくら)に
・ミ手結(てむす)ひ アメノミヲヤを
・招(まね)き交(こ)ふ
・ヲヲモノヌシか
・ノンなして ヨロギミホヒコ
・斎餞(ゆふはな)に 八色和幣(やいろにきて)の
・紙(かみ)進(すす)む
・ヒトコトヌシか
・テンなして 葛城(かたき)ヤスヒコ
・幣串垂(ぬさくして)
・四十九(よそこ)の端(はな)に
・子(こ)の身(み)成(な)る あくりお得(ゑ)んと
・諸(もろ)拝(をか)む
・時(とき)にアマテル
・大御神(ををんかみ) 代嗣(よつき)の綾(あや)お
・織(を)らんとす
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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