『ホツマツタヱ』に見る 二見の立石(夫婦岩) [三重県]
二見の立石とは三重県伊勢市二見町江にある奇岩であり、一般的には「夫婦岩(めおといわ)」の名で知られています。
なお、日の大神(アマテラス)と興玉神石(サルタヒコに縁のある霊石)を拝むための鳥居の役目を果たしているとされます。
また、両岩の間から昇る太陽が有名であり、夏至には夫婦岩の前で身を清める神事も行われています。
概要
由緒
案内板によれば、夫婦岩は沖合700mの海中に鎮まる「興玉神石(おきたましんせき)」の皇居と見なされており、「日の出の遥拝所」として古くから知られているとされる(太陽信仰に基づくとも)。
また、「日の大神(太陽)」と「興玉神石」を拝むための門石(鳥居)の役目も果たしているとされ、注連縄を張って奉るといった形容から、古神道における磐座信仰に基づくのではないかとも推測されている(起源は垂仁天皇の時代とも)。
なお、古来より大きい岩を「男岩(おいわ)」または「立石」と呼び、小さい岩を「女岩(めいわ)」または「根尻岩」と呼ぶとされ、「結界の縄」と呼ばれる大注連縄の向こう側は、常世神(とこよのかみ)が太平洋の彼方から寄りつく聖なる場所として、その手前を俗世と隔てる「神界と俗界の結界」を意味しているとされる。
関連リンク
・二見興玉神社(公式サイト)
・夫婦岩(ウィキペディア)
・夫婦岩(人文研究見聞録)
・フタミノイワ(ほつまつたゑ 解読ガイド)
ヲシテ文献の記述
フタミノイワについて
・各地に蜂起したムハタレを捕らえてタマカエシをした後、セオリツヒメによってマフツノカガミが設置された岩とされる
セオリツヒメについて
・サクラウチ(オオヤマズミの祖)の娘で、当初はアマテルの南のスケ后であった
→ 後に内宮(皇后)となり、「アマサカルヒニムカツヒメ」という名でも呼ばれることとなる
・アマテルとの間にオシホミミを儲ける
・アマテルの脇に座し、鏡を持っていたとされる
・アマテルがミヤツで政を執ることになると、暫定的にハラミの政を執った
→ この時期に、紀州にて稲の害虫を祓う「ワカヒメの呪い」を行ったとされる
・アマテルが世を辞む際、「ヒロタ宮に行って、ワカヒメと共に妹心を守れ」との遺言を受けている
→ セオリツヒメ自身の死については触れられておらず、ホツマの中でも相当長寿であると考えられる
ヲシテ文献の対応箇所
・ホツマツタヱ8文 霊還し ハタレ打つ文:フタミノイワのマフツノカガミ【16】
備考
他文献・民話・口伝などによる情報と考察
・マフツノカガミに関する逸話は知られておらず、荒波に揉まれても錆びないとされた鏡は現在は無い
→ 「興玉神石」には、マフツノカガミを象徴する要素が含まれているとも取れる
→ 後に日前国懸神宮に遷されて御神体となったという推測もある
・太古に南方からやって来た神が、代嗣を願って祈願すると子を授かり、そこに夫婦を模した岩が隆起したという民話がある
・夫婦岩の前には二見興玉神社があり、サルタヒコとウカノミタマを祭神としている
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