現代語訳

・(アマテル※の誕生の時)ホツマキミ(トヨケ※)の葛城山の八千座の禊も満ちていた(葛城山での8千回の禊を満了)
 ・そして、桂木の出車を成して迎えようとハラミ山下(富士山麓)に訪ね寄った
タラチネ(二尊)は夢から目覚めた暁に太君(トヨケ)とまみえれば、御孫(アマテル)を抱いて奉った
 ・そして、出車に乗って御幸し、日数を経て太君の国である御孫のヨソヰのヒタカミに到った
 ・太君はここで光り輝く御孫にワカヒトという斎名を与えた
 ・また、二尊は畏れて自分たちでは育てられないとして、御孫を天(ヒタカミ)に送って帰っていた
・このとき、天地は離れるも遠からず(天地は隔たっているが、日月の顕現が世に現れたために遠いとも言えない)
 ・故にトユケカミ(トヨケ)は日毎に御孫の元に上り、アメノミチ※を以って授けた(教育した)

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用語解説

・アマテル:イサナギ・イサナミの子であり、『記紀』でいうアマテラスに当たる。日月(太陽・太陰)の顕現と見なされる
・トヨケ:イサナミの父であり、5代目タカミムスビに当たる。いわゆる豊受大神に当たり、多大な功績を遺した
・アメノミチ:陰陽和合・調和の道を説く道徳を指す

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原文(漢字読み下し)

・ホツマ君(きみ) カツラキ山(やま)の
・八千座(やちくら)の 禊(みそき)も満(み)ちて
・桂木(かつらき)の 出車(てくるま)成(な)して
・迎(むか)えんと ハラミ山下(やまと)に
・伝(つた)え寄(よ)る

・タラチネの夢(ゆめ)
・覚(さ)めまして まみえ暁(あかつき)
・太君(ををきみ)の 御孫(みまこ)お抱(いた)き
・奉(たてまつ)り 出車(てくるま)に合(ゑ)て
・御幸(みゆき)なる 日(ひ)お経(へ)て国(くに)に
・到(いた)ります 御子(みこ)の他所居(よそゐ)の
・ヒタカミや 光(ひかり)輝(かかや)く
・ワカヒトの ヲシテは御子(みこ)の
・斎名(ゐむな)・和(の)り タラチネ尊(かみ)わ
・畏(おそ)れまし アワの宮(みや)には
・育(そた)てしと 天(あめ)に送(おく)りて
・帰(かえ)ります

・天地(あめつち)離(さ)るも
・遠(とお)からつ 日毎(ひこと)に上(のほ)る
・トユケ尊(かみ) 陽陰(あめ)の道(みち)以(も)て
・授(さつ)けます

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります