現代語訳

・(垂仁)87年(上鈴775年)
 ・2月5日、ニシキイリヒコが妹に「私は老いたら、御宝(千剣)を守ってくれ」と言った
  ・しかし、妹のヲナカヒメを辞んで「タオヤメには祠が高くて無理でしょう」と答えた
  ・すると、ニシキイリヒコは「高ければこそ私が造るのだ、神の祠もカケハシのままよ」と訴えた
  ・だが、ヲナカヒメは この任をモノベトチネに授けた
・また、タニハミカソの飼い犬のアシユキが食い殺した狢(むじな)の腹からヤサカニノタマが出てきた
 ・そのため、これをイソノカミに納めた

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・八十七年(やそなほ)の 二月五日(きさらきゐか)に
・ニシキ御子(みこ) 妹(いもと)に曰(いわ)く
・我(われ)老(お)ひぬ 御宝(たから)守(まも)れよ
・ヲナカ姫(ひめ) 辞(いな)みて曰(いわ)く
・嫋女(たおやめ)の 祠(ほこら)高(たか)くて
・また曰(いわ)く 高(たか)けれはこそ
・我(わ)か造(つく)る 神(かみ)の祠(ほこら)も
・懸梯(かけはし)の ままと訴(うた)えは
・ヲナカ姫(ひめ) モノベトチネに
・また授(さつ)く

・丹波(たには)ミカソか
・家(いゑ)の犬(いぬ) 名(な)はアシユキか
・食(く)ひ殺(ころ)す 狢(むしな)の腹(はら)に
・ヤサカニの 珠(たま)あり納(おさ)む
・石上(いそのかみ)

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります