現代語訳

・3月4日、君が宇治(山背の宇治)に行く道すがら「良き人を得れるなら徴を与えよ」と矛を取って祈り、大亀を突いた(誓約)
 ・すると、石になったので、これを徴としてウヂノカメイシ(宇治の亀石)と名付けた
・そして帰った後、オホクニサラスの娘のカマハタトベを呼び寄せて后(内宮)とした
 ・この后が生んだ御子をイワツクワケといい、斎名をトリヒコと名付けた
・また、ヤマシロフチの娘のカリハタトベも御子を生んだ
 ・この御子はミヲヤワケヰイシタリヒコヰタケワケの三人である

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・四日(よか)宇治(うち)に行(ゆ)く
・道(みち)すから 良(よ)き人(ひと)得(ゑ)んは
・徴(しるし)あれ 矛(ほこ)取(と)り祈(いの)り
・大亀(おほかめ)お 突(つ)けは成(な)る石(いし)
・これ徴(しるし) 宇治(うち)の亀石(かめいし)

・帰(かえ)る後(のち) サラスか娘(むすめ)
・呼(よ)ひ上(のほ)せ カマハタトベお
・后(きさき)とし イワツクワケの
・御子(みこ)お生(う)む 斎名(いむな)トリヒコ

・フチか女(め)の カリハタトベも
・ミヲヤワケ ヰイシタリヒコ
・ヰタケワケ 三人(みたり)生(う)むなり

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります