現代語訳

ウガヤは、言葉も美しく、透き通るようなタマノスガタの輝く姫を娶り、ウチツボネ(内局)とする詔をした
 ・そして、姫はヰツセを乳で養育した
 ・それに伴って、連れ子もミケイリ御子と名付けられた
 ・また、ウガヤタマヨリヒメの間に出来た子はイナヰイ君と名付けられた
・その後、タマヨリヒメウガヤの内宮となった
 ・この後に生まれた御子はカンヤマトイワレヒコ※のミコトと名付けられた
 ・そのとき、アメタネコ"タケヒト"という斎名を奉った
天君(ウガヤ)タケヒトに詔し、ツツノミウタ※を贈った
 ・『これヲシテ 豊綜る機の 連根にそなせ』
 ・(タケヒトは皇の璽、幾代の大政事を成す土台となれ)

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用語解説

・カンヤマトイワレヒコ:ウガヤとタマヨリヒメの第二子で、後に東征を果たす。『記紀』でいう神武天皇に当たる
・ツツノミウタ:連歌形式の19音の御歌を指す

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原文(漢字読み下し)

・言葉(ことは)も美(くわ)し
・透(す)き徹(とほ)る 珠(たま)の姿(すかた)の
・輝(かかや)けは 御言宣(みことのり)して
・内局(うちつほね) ヰツセ養(ひた)せは
・御子(みこ)の名(な)も ミケイリ御子(みこ)そ
・生(う)む御子(みこ)は イナイイ君(きみ)そ
・御后(みきさき)と 成(な)りて生(う)む御子(みこ)
・カンヤマト イハワレヒコの
・尊(みこと)なり

・時(とき)にタネコか
・タケヒトと 斎名(いみな)ちりはめ
・奉(たてまつ)る 天君(きみ)御子(みこ)に
・御言宣(みことのり) 連(つつ)の御歌(みうた)に
・これヲシテ 豊綜(とよへ)る機(はた)の
・連根(つつね)にそなせ

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります