ホツマツタヱ9文 八雲討ち 琴つくる文:ハタレを討ち、琴を奏でる【7】
現代語訳
・ソサノヲを加えた一行は、サタノミヤ(アシナツチの館)を拠点に定めて戦略を練った
・そして、ハタレの根源であるアメオシヒ※、シラヒト※・コクミ※、オロチ(モチコ※・ハヤコ※)を見事に討ち治めた
・この趣旨を天(中央政府)に報告すると、タカマでは弓を打ち鳴らしてウスメが舞い踊った
・これを見たアマテルは桑でムユツコト(六弦琴)を造り、ワカヒメ(ヒルコ)に与えた
・ワカヒメが六つに弾く各弦は、カダ・フキ・カナデ・メカ・ハ・ヒレという
・なお、琴の起源は、かつてイザナギが宮の垣に茂る葛を掻く糸薄から考案した三弦琴が起源となっている
・形は"放(突出の意)"で、葛の葉の形に似せて造ったことから"葛掻き(カタカキ)"という
・ヰスコト(五筋琴)は、ヰクラ(五方・五臓)に響く音を分け、地のアワウタ(五母音)を教える琴である
・五筋琴の音は、コトノネ(言の根)通すイスキウチ(濯ぎ打ち)という(地の陽陰歌の故事に由来する)
・六筋の琴は、酔って眠ったオロチを討ったことに由来し、ヤクモウチ(八雲打ち)と名付けた
・なお、カダ・フキ・カナデ・メカ・ハ・ヒレの各弦は、ムハタレを討った手段に由来するものである
用語解説
・アメオシヒ:トヨケの孫に当たり、コクミ・シラヒト事件の後にサホコチタル国のマスヒトになる(ハタレの根源とされる)
・シラヒト:根国の元マスヒト。罪を重ねて死罪となるが、恩赦によって免れ、アメオシヒに仕える
・コクミ:下民出身だが、妹を利用して出世する。罪を重ねて死罪となるが、恩赦によって免れ、アメオシヒに仕える
・モチコ:アマテルの元スケ后でホヒの母。ソサノヲとの姦通の疑いで失脚し、ハヤコと共にサスラヒメとなる
・ハヤコ:アマテルの元ウチ后で三女の母。ソサノヲとの姦通の疑いで失脚し、モチコと共にサスラヒメとなる
原文(漢字読み下し)
・打(う)ち連(つ)れ宿(やと)る
・サタの宮(みや) 法(のり)を定(さた)めて
・ハタレ根(ね)も シラヒト・コクミ
・オロチらも 討(う)ち治(をさ)めたる
・趣(おもむき)を 天(あめ)に告(つ)くれば
・タカマには 弓(ゆつ)打(う)ち鳴(な)らし
・ウス侍(め)身(み)の 奏(かな)てるを見(み)て
・大御神(ををんかみ) 桑(くわ)もて造(つく)る
・六弦琴(むゆつこと) 賜(たま)ふワカ姫(ひめ)
・六(む)つに弾(ひ)く カダ・フキ・カナデ
・メカ・ハ・ヒレ
・その琴(こと)の根(ね)は
・イサナギの 垣(かき)の葛(かた)打(う)つ
・糸(いと)すすき これを三筋(みすち)の
・琴(こと)の根(ね)そ 形(かたち)は放(はな)と
・葛(くす)の葉(は)を 葛掻(かたか)きと現(う)つ
・五筋琴(ゐすこお)は 五方(ゐくら)に響(ひひ)く
・音(ね)お分(わ)けて 地(わ)のアワ歌(うた)を
・教(をし)ゆれは 言(こと)の根通(ねとほる)
・濯(いす)き打(う)ち
・六筋(むすち)の琴(こと)は
・酔(よ)ひ眠(ねむ)る オロチに六(む)つの
・弓(ゆつ)かけて 八雲(やくも)打(う)ちとそ
・名付(なつ)くなり 葛(かた)・蕗(ふき)・奏(かなて)
・茗荷(めか)・飯(は)・領巾(ひれ) これも手立(てたて)の
・名(な)にし負(あ)ふ
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
スポンサーリンク
スポンサーリンク
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿