現代語訳

・その後、ヒルコにも果てる時が来た
 ・その際、タカヒメ(タカコ)に八雲・イススキ・カダカキの琴の根を授けた(琴の極意を授けた)
  ・そして、タカヒメタカテルヒメの名を与えた
 ・また、オクラヒメ※にはワカウタ(和歌)のクモクシフミ(和歌の奥義書)を授けた
  ・そして、シタテルヒメ※の名を継がせた
ヒルコが果てると、ワカ国のタマツシマのトシノリカミ※と称えた

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用語解説

・オクラヒメ:アメワカヒコの妹で、その葬儀で憤慨したタカヒコネを諌めた(『記紀』でいう葬儀の際のシタテルヒメ)
・シタテルヒメ:かつてはヒルコがシタテルヒメだったが、クモクシフミと同時にオクラヒメに譲った
・トシノリカミ:ヒルコの贈名であり、いわゆる御歳神に当たる(『記紀』と系譜が異なるが、ホツマだと辻褄が合う)

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原文(漢字読み下し)

・後(のち)にワカ姫(ひめ)
・ひたる時(とき) 八雲(やくも)・ヰススキ
・カダカキを 譲(ゆつ)る琴(こと)の根(ね)
・タカ姫(ひめ)を タカテルとなし
・ワカ歌(うた)の クモクシ文(ふみ)は
・オクラ姫(ひめ) 授(さつ)けて名(な)をも
・シタテルと なしてワカ国(くに)
・玉津島(たまつしま) トシノリ神(かみ)と
・称(たた)えます

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります