ホツマツタヱ16文 孕み謹む帯の文:妊婦の気持ち【3】
現代語訳
・(その後、コモリはヒメキミの出産に立ち会った)
・なお、コモリは出産に際してこの様に説明した
・「出産時には母は嘆きますが、これは子を重んじるカゼノトモシヒ(揺れ動く心)です」
・すると、ヒメキミはこう言った
・「タマコ※(保籠)が次第に嵩張れば、安泰な日も無くなります
・水が欲しくなり、あるいは酢が欲しくなります
・胸騒ぎに面を上げれば、手足が冷えて明けても暮れても悩みが消えません
・食欲が無くなり、胸が痛んで目が眩みます
・稀に調子のいい日には、豆を拾うくらいがやっとです
・他者の労わりも謹んで、調子は良いと言って忍んでいます
・しかし、今 私の身体は呼吸が2時間ほど整わず、まるで病気の時のように悲しいです」
用語解説
・タマコ:胞衣を指す
原文(漢字読み下し)
・折(おり)しもに ヒメの嘆(なけ)きは
・子(こ)お重(をも)ふ 風(かせ)の灯(とも)し火(ひ)
・保籠(たまこ)積(つ)む 安(やす)き日(ひ)もなく
・水(みつ)お乞(こ)ひ 或(ある)は酢(す)お乞(こ)ひ
・胸騒(むなさわ)き 面(つら)に上(のほ)せは
・手足(ゑた)冷(ひ)ゑて ひめもす萎(な)やみ
・食(みけ)食(た)へす 胸(むね)の痛(いた)みや
・目(め)の暗(くら)み たまに良(よ)き日(ひ)は
・豆(まめ)拾(ひら)ふ
・この労(いたわ)りも
・謹(つつし)みて 良(よ)きと忍(し)へと
・今(いま)我(わ)か身(み) イキス一時(ひととき)
・四十枝(よそし)ほと 足(た)らぬ病(やま)ふの
・悲(かな)しさや
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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