ホツマツタヱ15文 食 万事 生り初めの文:ウケモチとツキヨミ【10】
現代語訳
・(アマテルは続けた)
・「オモタル※の御代の末より、稲穂が細くなって稲の育ちが悪くなった
・そのため、(アマテルの御代に)ツキヨミ※を召して、ヒヨウルタネを持つウケモチの元に派遣することにした
・そこでツキヨミがウケモチの元に向ってみれば、現地には丸屋(粗末な屋敷)があり、そこに迎え入れられた
・すると、ウケモチは肥(糞尿)の注ぎ桶(柄杓)の口で米を煮始めた
・また、田畑に行って肥の掛かったスズナを手籠に入れて来て、スズナ汁を作り始めた
・そして、その二品をたくさん用意して、ツキヨミをもてなした
・これにツキヨミは激怒し、「卑しく唾吐く穢れたものと交われるか」と言った
・そして、剣を抜いて7代目ウケモチを打ち殺した
・この後、ツキヨミは帰ってアマテルに事の次第を報告した
・すると、アマテルは「お前のような反れた者とは顔を合わせたくない」と言い放った
・これによってツキヨミは政を離れ、アマテルの補佐から失脚した("マツリハナレテヨルキマス"とある)」
用語解説
・オモタル:オオトノチの後を継いだ六代目の君
・ツキヨミ:イサナギとイサナミの御子であり、『記紀』でいうツクヨミに当たる
原文(漢字読み下し)
・オモタルの 末(すえ)に穂細(ほほそ)と
・なる故(ゆえ)に ツキヨミ遣(や)りて
・潤繁種(うるそたね) 得(ゑ)んと到(いた)れは
・丸屋(まるや)にて 地(くに)に迎(むか)えは
・注(つ)き桶(おけ)の 口(くち)より米(よね)の
・飯(いゐ)炊(かし)く
・園(その)に迎(むか)えは
・肥(こゑ)掛(か)くる 手篭(てこ)に入(い)れ来(き)て
・スズ菜汁(なしる) 百々(もも)たくわえて
・御饗(みあえ)なす
・ツキヨミ怒(いか)り
・卑(いや)しきの 唾吐(つはは)く穢(けか)れ
・交(か)わんやと 剣(つるき)を抜(ぬ)きて
・打(う)ち殺(ころ)し 返言(かえころ)なせは
・大御神(ををんかみ) 汝(なんち)逆(さか)なし
・合(あ)ひ見(み)すと 政(まつり)離(はな)れて
・揺(よ)るきます
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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