現代語訳

・(景行)4年(上鈴791年)
 ・11月15日、ヤサカイリヒメが日の出と共に生んだ子がワカタリヒコ※である
 ・また、ヤサカタカヨリはアヒノマヱミヤを詣でたとき、ヰココロに 館で生まれたウチマロの孫の斎名を請われた
  ・そこでヤサカタカヨリは斎名をタカヨシとし、名をウチと名付けた、これがタケウチマロ※である
・(御子誕生の)雉が飛べば、ヤサカタカヨリが都に上り、ウチマロも内宮へ行って言祝をした
 ・君は喜んで、御子の斎名を請えば、ウチマロ"ウチヒト"という斎名を捧げた
  ・このウチヒト(ワカタリヒコ)は代嗣御子である

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用語解説

・ウチヒト(ワカタリヒコ):景行天皇とヤサカイリヒメの御子で13代成務天皇となる。『記紀』のワカタラシヒコに当たる
・タケウチ:ウマシウチの子で、孝元天皇の曾孫。『記紀』でいうタケウチノスクネに当たる

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原文(漢字読み下し)

・五年十一月(ゐほねしも) 十五日(そゐか)日(ひ)の出(て)に
・生(う)む子(こ)の名(な) ワカタリヒコそ

・タカヨリは 日(ひ)の前(まえ)詣(もふ)て
・ウチマロか 館(たち)て孫(まこ)生(う)む
・ヰココロか 斎名(いむな)お請(こ)えは
・タカヨリか 斎名(いむな)タカヨシ
・名(な)はウチと タケウチマロそ

・雉(きし)飛(と)へは タカヨリ上(のほ)る
・ウチマロも 内宮(うちみや)に行(ゆ)き
・言祝(ことほき)す 君(きみ)喜(よろこ)ひて
・斎名(いむな)請(こ)ふ ウチマロ捧(ささ)く
・ウチヒトは 代嗣御子(よつきみこ)なり

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります