ミカサフミ7文 嘗事の文:嘗言について【1】
現代語訳
【嘗事の文(なめことのあや)】
・あるとき、ツキスミのシガノミコトが、ヱトノカミ※におけるトヨリノノト※の所以を問うた
・すると、トヨケ※が答えて"ナメコト※(嘗言)"について説明した
・「"ヱ(兄)"の嘗は北にあって11月(冬至)に1陽を招いて3陰1陽となす
・なれば、カツメカミ(地球の傾きの守)が舵を北に率いて日(太陽)を迎え入れる
・このウイナメ(初嘗)は今の宣歌に言うこれである
・『九星祀ってヲメグリ(陽巡り)にクロマメヰヒ(黒豆飯)の力を添う』
・12月には1陽は地中に充ちて、木は根を伸ばす
・それでも地上は なお寒く、月末になれば地表に陽が充ち満ちて、少しずつ陽気は広がる
・だが、まだ地上は寒く、潤いを得られぬままに"ヱ"の治めは終わる」
用語解説
・ヱトノカミ:ト・ホ・カ・ミ・ヱ・ヒ・タ・メの8兄弟を指す
・トヨリノノト:ヱトノカミの宣において、弟の「ト尊」から始まる宣りのこと
・トヨケ:イサナミの父であり、5代目タカミムスビに当たる。いわゆる豊受大神に当たり、多大な功績を遺した
・ナメコト:マツリ(祭・政)に同じとされる(古代は祭政一致であった)
原文(漢字読み下し)
【嘗事(なめこと)の文(あや)】
・ツキスミの シガの尊(かみ)か
・兄弟(ゑと)の神(かみ) 弟(と)よりの宣(のと)の
・故(かれ)お問(と)ふ 故(かれ)にトヨケの
・嘗事(なめこと)そ
・ヱの嘗(なめ)は北(ね)に
・十一月(しも)の中(なか) 一陽(ひうお)お招(まね)けは
・傾守(かつめかみ) 舵(かち)お北(ね)に率(ひ)き
・日(ひ)お迎(むか)ふ
・この初嘗(ういなめ)は
・今(いま)の宣(のと) 九星(こほし)纏(まつ)りて
・陽回(をめく)りに 黒豆飯(くろまめゐひ)の
・力(ちから)添(そ)ふ
・十二月(しわす)地(はに)に充(み)つ
・木(き)は根(ね)差(さ)す なお空(そら)寒(さむ)く
・月末(つきすえ)は 上(かゐ)みなき聳(そ)ひ
・弥々(よよ)開(ひら)く
・また空(そら)寒(さむ)く
・潤(うるほ)お得(ゑ)す 弥々(よよ)嘗(なめ)尽(つ)くる
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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