現代語訳

・以前の失敗を踏まえ、タカミムスビはトミカレ(臣枯れ)を除く門出のカシマタチ(カシマ直ち)を敢行した
 ・これは、すなわちハニスキマツル(地を直し調える)守議である
・このカシマタチにて、諸臣から評価の高いフツヌシ※の派遣が推奨された
 ・その際、タケミカツチ※が進み出て「皆、フツヌシだけを推すが、他に優れた者を忘れていないか?」と問うた
 ・するとタカキネ(タカミムスビ)が「それは、勇みのミカツチよ」と答えた
・こうして、フツヌシタケミカツチを副官として添え、出雲を正すカシマ直ちが行われることになった

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用語解説

・フツヌシ:アマノコヤネの叔父に当たり、『日本書紀』でいうフツヌシに当たる
・タケミカツチ:ヲバシリの子であり、ムハタレ討伐やカシマ立ちで活躍する。『記紀』でいうタケミカヅチに当たる

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原文(漢字読み下し)

・この度(たひ)は タカミムスビの
・臣(とみ)枯(か)れを 除(のそ)く門出(かとて)の
・カシマ直(た)ち 埴(はに)直(す)き纏(まつ)る
・守議(かみはか)り

・フツヌシ良(よ)しと
・皆(みな)言(い)えは タケミカツチか
・進(すす)み出(い)て あに唯一人(たたひとり)
・フツヌシか 優(まさ)りて我(われ)は
・優(まさ)らんや タカギ勇(いさ)みの
・ミカツチや フツヌシ副(そ)えて
・カシマ直(た)ち

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります