現代語訳

・皇軍はクニミガオカに立ち、そこで作った御歌を歌った
 ・『神風の 妹背の生み成る 古の 八方這い回む 下民の 天子 弥々天子よ 下民の い這い回めり 討ちてしやまん』
 ・(神風の妹背が生んだものは、古より代々 下民は下民、皇子は皇子である、這い回る下民は討ってしまおう)
・この歌を諸が歌えば、敵軍がニキハヤヒにこれを告げた
 ・ニキハヤヒは暫し考えると「サスラヲヨス(ソサノヲの二の前となろう)」と雄叫び申した
 ・また一言交えれば「天君が正統なり」と言って軍を退いた
・この様子を見た皇軍は笑んだ

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用語解説



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原文(漢字読み下し)

・国見(くにみ)か丘(おか)に
・軍(いくさ)立(た)て 創(つく)る御歌(みうた)に

・神風(かんかせ)の 妹背(いせ)の生(う)み成(な)る
・往(い)にし代(え)の 八方(やえ)這(は)い回(もと)む
・下民(したたみ)の 天子(あこ)弥々(よよ)天子(あこ)よ
・下民(したたみ)の い這(は)ひ回(もと)めり
・討(う)ちてしやまん

・この歌(うた)お 諸(もろ)か歌(うた)えは
・仇(あた)か告(つ)く 暫(しは)し考(かんか)ふ
・ニギハヤヒ 流離男(さすらを)寄(よ)すと
・お猛(たけ)ひて また一言(ひとこと)交(か)も
・天(あめ)からと 軍(いくさ)お退(ひ)けは
・御方(みかた)笑(ゑ)む

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現代語訳文の目的・留意点

・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります