ミカサフミ3文 一女三男の文:日の御子(アマテル)の誕生【5】
現代語訳
・(カナサキは続けた)
・「二尊は、地のアワウタ※によって治まるハラミノミヤに座し、既に八州の地を生んだ
・そして『どうにかして(地を治める)君(日嗣)を生もう』と言い、ヒノカミ(アマテル※)を生んだ
・その御子の名をウホヒルギ※もしくはアマテラスヲヲンカミ※と称えた
・二尊は地を麗しく照り通るクシヒル※の子を留めては置けないと、天※(ヒタカミ)に送った
・そして、"アメノキ※"と"ミハシラノミチ※"を御子に奉った
・故にハラミをオオヒヤマ※とした
・また、トヨケ※は考えて御子にワカヒトという斎名を捧げた」
用語解説
・アワウタ:陽陰を現す歌であり、二尊は天のアワウタ24音と地のアワウタ24音の計48音を合せて国を生んだとされる
・アマテル:イサナギ・イサナミの子であり、『記紀』でいうアマテラスに当たる。日月(太陽・太陰)の顕現と見なされる
・ウホヒルギ:アマテル神(いわゆる天照大御神)の幼名で、誕生時に自ら名乗ったとされる
・アマテラスヲヲンカミ:"和して照らす大いなる神"の意であり、アマテルのことを指す
・天(アメ):中央政府を指し、この当時はヒタカミ(仙台周辺)であったとされる
・クシヒル:貴く神秘的なエネルギーを指す(いわゆる"くしび"と同じ)
・アメノキ:固有名詞だが詳細は不明(書物の名前と推察される)
・ミハシラノミチ:固有名詞だが詳細は不明(書物の名前と推察される)
・オオヒヤマ:現在の富士山に当たる
・トヨケ:イサナミの父であり、五代目タカミムスビに当たる。いわゆる豊受大神に当たり、多大な功績を遺した
原文(漢字読み下し)
・アワ歌(うた)に 治(をさ)むハラミの
・宮(みや)に居(ゐ)て 既(すて)に八州(やしま)の
・地(くに)生(う)みて 如何(いか)んそ君(きみ)お
・生(う)まんとて 日(ひ)の神(かみ)お生(う)む
・その御名(みな)お 太陽霊貴(うほひるき)また
・和照(あまて)らす 大御神(をおんかみ)とそ
・称(たた)えます 地(くに)麗(うるわ)しく
・照(て)り通(とほ)る 貴霊(くしひる)の子(こ)は
・留(とと)めすと 天(あめ)に送(おく)りて
・天地(あめ)の起(き)と 御柱(みはしら)の道(みち)
・奉(たてまつ)る
・故(かれ)にハラミお
・大日山(おおひやま) トヨケ考(かか)ゑて
・ワカヒトと 斎名(いみな)お捧(ささ)く
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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