ミカサフミ7文 嘗事の文:メのヲシテの形(夏後半について)【5】
現代語訳
・(トヨケは続けた)
・「水底に伏す、陰の情けがカミカタチ※である
・"ト"の嘗(ト元神の守)は、埴・水も潤う
・5月半ばの夏至の頃に陽の光が極まれば、カツメカミは舵を反転して冷を乞い、陰引きを招く
・白道※の1陰を下して、地に伏せば陽(火)と陰(水)が衝突し、蒸気を昇って五月雨が降る
・これに青葉が繁れば、永らえる南風が運ぶ繁の香(薫風)を受ける
・6月には陰がいよいよ地に充ちて陽と陰が衝突するので、上空は鳴り響き暑くなる
・月末はさらに暑く乾くのでモモマツリを行う
・陽と陰の衝突が止めば、1陰は勢いづいて開き、熟果(桃)を食べて茅の輪をくぐりミナノハラヒ※を脱げ尽くす」
用語解説
・カミカタチ:ここでは"神霊が形をとった姿"を指す
・白道(シラミチ):"月が周回する軌道"もしくは"月の陰エネルギーを運ぶ通路"を指す
・ミナノハラヒ:六月に行う穢祓いのことで、川の水で身を濯いで茅の輪をくぐるとされる
原文(漢字読み下し)
・水底(みなそこ)に伏(ふ)す
・陰(め)の情(なさ)け これ神形(かみかたち)
・トの嘗(なめ)は 埴(はに)・水(みつ)潤(うるほ)ふ
・五月(さつき)中(なか) 光(ひかり)徹(ほ)れは
・傾神(かつめかみ) 道(みち)お反(かえ)して
・冷(ひ)お乞(こ)えは 陰引(みひき)お招(まね)き
・白道(しらみち)の 一陰(ひめ)お下(くた)して
・地(は)に伏(ふ)せは 競(きそ)ひ昇(のほ)りて
・五月雨(さみた)るる 青葉(あおは)茂(しけ)れは
・永(なか)らえの 南(さ)の香(かお)り受(う)く
・六月(みなつき)は 弥々(やや)地(やに)に充(み)ちて
・闘(たたか)えは 上鳴(かみな)り暑(あつ)く
・末(すえ)は尚(なお) 暑(あつ)く乾(かわ)けは
・桃祭(ももまつり) 競(きそ)ひ止(や)むれは
・一陰(ひめ)開(ひら)く 熟瓜(ほそち)茅(ち)の輪(わ)に
・脱(ぬ)け尽(つ)くる 穢(みな)の祓(はらひ)そ
現代語訳文の目的・留意点
・この現代語訳は、内容の理解を目的としています
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
・原文を現代語で理解できるようにするために、原文を現代語に訳して箇条書きで表記しています
・原文や用語の意味などについては「ほつまつたゑ 解読ガイド」をベースにしています
・原文に沿った翻訳を心がけていますが、他の訳文と異なる場合があります(現代語訳の一つと思ってください)
・文献独自の概念に関してはカタカナで表記し、その意味を()か用語解説にて説明しています
・()で囲んだ神名は、その神の別名とされるものです
・()で囲んだ文章は原文には無いものですが、内容を理解し易いように敢えて書き加えています
・人物名や固有名詞、重要な名詞については太字で表記しています
・類似する神名を区別するため、一部の神名を色分けして表記しています
・サブタイトルについては独自に名付けたものであり、原文には無いものです
・原文は訳文との比較の為に載せています(なお、原文には漢字はありません)
・予告なく内容を更新する場合があります
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